俺のランクを超えて行け

JⅣの金欠ぼっち、量産機好きがいろいろ考察したりする、と思う。Twitter:@ryousankizuki_s

【加護盗賊】とは何だったのか②~ユニットの役割~

 さて、前回では【加護盗賊】自体の説明と主な強みを解説しました。

ryousankizuki.hatenablog.jp

 今回は予告通り、【加護盗賊】を支えるユニットの個々の役割を掘り下げていきます。役割を簡単に①ハンデス、②手札補充、③盤面の安定化に分類するとこうなります。

①に該当するユニット:見習いシーフ、エリートシーフ、怪盗ZERO

②に該当するユニット:ヒュプノス、南風のニンリル、怪盗ZERO、エリートシーフ

③に該当するユニット:ヴィシュヌユグドラシル、怪盗ZERO、南風のニンリル

 これだけで、ある程度役割が把握できるのではないでしょうか。ではこれから個々のユニットについて解説していきます。

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・怪盗ZERO

 このユニットこそが現在の盗賊で一番重要なカードではないでしょうか。1枚でハンデス(結果的に相手の手札の総数は変わらないにせよ)とドロー加速をこなし、おまけのように「固着」もついています。BPも6000と十分な数値があり、アタックしなければドローできないという点も欠点としてさほど気になりません。単体でも十分に優秀ですが、ヒュプノス、南風のニンリル両方に対応しておりさらにアドバンテージ(以下アド)を生み出すことができます。

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・エリートシーフ

 こちらもハンデスとドローを1枚でこなせてかつ、ヒュプノスと南風のニンリルの両方に対応する強力なカードです。BPは5000と4CPにしては物足りないサイズですが、フィールドに出たときの効果なので堅実にアドを稼いでくれます。軽減して出したとき手札消費が実質0になるのも4CP以上の大型ユニットを大量に積んでいる【加護盗賊】では重要なポイントでしょう。

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・見習いシーフ

 場に出ただけで1枚のハンデスができ、ヒュプノスの起動が可能です。相方のヒュプノスがいれば一気に2アド取れる地味ながら強力な効果ですが、相手に手札がなければバニラ(効果の無いユニット)と化すことや3CP4000とBPが低く焼き耐性に欠けるため、抜ける構築も出てきているようです。

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ヒュプノス

 自らのレベルに応じて、ハンデス成功時に捨札一枚回収か相手ユニットの1体破壊を行える強力なシステムユニットです。盗賊に多いハンデス効果で得られるアドバンテージを更に加速でき、ハンデス効果のある「盗賊のアジト」ともマッチしていると言えるでしょう。

 軽減に使ったユニットを拾えるため、軽減での展開が多くなるであろう【加護盗賊】とはその点でもシナジー(カード同士の相性のよさ)を形成します。2CPと【加護盗賊】の中では軽いCPも先攻1ターン目で軽減なしで出せるため重要です。BPは4000と低く焼かれやすいですがその点を差し引いても非常に強力なユニットで、デッキの核の一つと言えます。

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・南風のニンリル

 緑の4CP以上のユニットを出したときに1枚ドローができ、相手の状況に左右されず手札を補充できるためデッキを回転させるうえでメインエンジンとなるでしょう。4CP以上の緑ユニットを山盛りにした【加護盗賊】の構築を可能にした1枚です。

 システムユニットとしても十分な実力のあるこのユニットの安定度を高めているのが、「秩序の盾」を持っているということです。これにより、3CP4000という低いBPの欠点をほぼ克服しています。後に挙げる「ユグドラシル」、「統制者ヴィシュヌ」と同じように除去耐性を兼ね備えたシステムユニットは非常に強力で優秀です。

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ユグドラシル

 言わずもがな、強力な壁として0pt帯に君臨するユニットです。4CP7000と素で十分なサイズを持ちながら「固着」と自分ターン開始時に基本BPが2000上がっていく効果を持ち、放っておけばどんどん大きくなっていきます。

 更に2CP以下の相手ユニットに「攻撃禁止」を与え、低CPのユニットがほぼ壁にしかならなくなるため相手は展開を縛られるでしょう。そのうえで、戦闘勝利時にCPが+1されます。「固着」と高めのBPがさらに増えていくことによる焼き耐性と「攻撃禁止」付与効果を併せ持ったまさにSRに恥じない強力なユニットです。

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・統制者ヴィシュヌ

 こちらは出したときに相手ユニット全体の基本BPを-2000するという横への展開に強い効果を持ち、さらにBPも7000あります。出した瞬間では実質的にBP9000となり、相手は数値以上に巨大なユニットに感じられるはずです。基本BPを下げる効果のためその後も持続し、相手の攻撃をしづらくし自分の攻撃を通しやすくする攻防一体の効果と言えるでしょう。

 また、相手ユニットの攻撃時にそのユニットのBPを-1000するシステムユニット的な側面も持っています。これにより、相手の攻撃はより困難になるはずです。そして、除去耐性として「秩序の盾」を持っているため焼きにはめっぽう強いです。こちらもSRとしての実力を持った優秀なユニットで、オリボ0ptも納得の強さです。

・セイクリッドフィールド

 最後に、【加護盗賊】の「加護」を付与する手段であるJOKERの解説です。0CPで全体に加護と基本BP+2000は非常に強力で、対象を選ぶ効果に耐性を付けつつ戦闘や焼きにも強くすることができます。もともと除去耐性を持ったユニットにつければさらに強力な壁となり、突破が困難になるでしょう。「神域のジャンヌ」を搭載した型でこのJOKERを使用するとほとんど限られた手段でしか突破できなくすることが可能です。またJOKERが溜まる速度も6速と最速で溜まるため、速いターンから壁を作れます。

・まとめ

 こうしてみると、個々のユニットが非常に高いシナジーを形成していることがわかると思います。ヒュプノス、ニンリルを軸としてハンデスを行いつつ手札補充をし、質の高い大型ユニットをふんだんに並べていきセイクリッドフィールドで盤石の布陣とする。これがこのデッキの戦術です。大型ユニットの展開というなかなか出来ない行為を手札補充とハンデスで相手を妨害することによって安定性を上げている、というのが強さの秘訣なのではないでしょうか。

 次回は、あのエラッタの与える影響と個人的な意見について書こうと思います。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 ※画像は全て©SEGAです。