俺のランクを超えて行け

JⅣの金欠ぼっち、量産機好きがいろいろ考察したりする、と思う。Twitter:@ryousankizuki_s

【加護盗賊】とは何だったのか①~基本説明と主な強み~

 1.4EX2のロケテストと同時にカードパラメータの修正が発表され、弱体は避けられないであろう【加護盗賊】。僕自身は握ったこともなく、対面の経験もほぼなく信憑性ZEROで、色々な方の素晴らしい考察を目にしてカードゲーマーとして思ったところがあるので僭越ながら駄文を書かせていただきます。

・そもそも【加護盗賊】って何?

 【加護盗賊】というのは綾花のJOKER「セイクリッドフィールド」を用いた、盗賊を多く投入したデッキの総称です。オリボ調整などで結構構築の幅は広いですが、基本パーツはこういうのが主流だったと考えています(間違えていたらすいません…)。

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 ここにシヴァやら、対毘沙門の防御手段として黄ジャンヌまたはショータイムモロクなんかが入るっていうイメージですね。後はオリボと相談して色々…。ハンデスと同時に捨札回収・ドローを行い、盤面をヴィシュヌユグドラシルで抑えつけてセイクリッドフィールドの全体加護と基本BP上昇で対処を困難に。頼みの綱の毘沙門・ハデス・イザナミ・コルフェなんかの全体除去にも黄ジャンヌ・ショータイムモロクで対応するという環境を支配するパワーのある非常に隙のないデッキでした。

・強さの源は?

 環境を支配し、Twitterやブログなんかでもヘイトをかなり上げていた【加護盗賊】ですが、なぜあれほど強かったのでしょうか。先ほど基本的な動きを書いてはいるのですが、詳細に説明したいと思います。

 まず一つ目はカードアドバンテージの獲得に長けているということです。カードアドバンテージというのは、COJで言えば手札・フィールド・トリガーゾーンの総数の差ですね。勝利に直結するのはライフの差=ライフアドバンテージですが、ゲームを有利に進めていくためにはカードアドバンテージを獲得して自分の息切れを防ぎ、相手を息切れさせることが大事になっていきます。

 【加護盗賊】においてカードアドバンテージを獲得する方法の例として、「見習いシーフ」を挙げます。

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 「見習いシーフ」 をフィールドに出すことにより、相手の手札を一枚捨てさせるハンデス効果が発動します。自分は手札→フィールドにカードを移動させただけですが、相手は手札を一枚失うことになります。カードアドバンテージで考えると、0:1交換です。

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 ここに「ヒュプノス」が絡むと、相手に手札を捨てさせたことにより「ヒュプノス」の捨札からユニットを1体回収、または相手ユニットを1体破壊する効果が誘発し、どちらにしても0:2交換が成立します。

  

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 更に「南風のニンリル」がフィールドにいる状態でCP4以上の緑属性ユニットをフィールドに出せば、カードを1枚ドローすることができます。構築例では「エリートシーフ」、「ユグドラシル」、「怪盗ZERO」、「統制者ヴィシュヌ」がCP4以上のユニットです。これらを出すだけでカードを一枚引くことができ、アドバンテージが獲得できます。このような形で、主にハンドアドバンテージ(手札の差)を付けていくことに非常に優れています。

 もう一つの強みは、圧倒的な盤面の安定度です。先ほど挙げた基本構築例には「統制者ヴィシュヌ」、「ユグドラシル」、「怪盗ZERO」、「南風のニンリル」と四種類×3体の除去耐性を持ったユニットが投入されています。ここに毘沙門等への防御手段として「神域のジャンヌ」、「It's showtime」と「モロク」のコンボが投入されるのが多い、と考えています。

 相手の効果によってダメージを受けない秩序の盾やもともと高いBPでのダメージに対する耐性、固着によりバウンス(手札に戻す効果)への耐性、破壊効果耐性といったものに加えて更にセイクリッドフィールドにより加護(お互いに効果で選べない)を付与し基本BPを2000上げることで鉄壁ともいえる布陣を形成することができます。「見習いシーフ」や「エリートシーフ」、「怪盗ZERO」、更に盗賊をサポートするトリガー「盗賊のアジト」で手札を荒らされた相手がこの布陣を突破するのは相当な困難が伴うことが容易に想像できます。

 今回は【加護盗賊】自体の説明、主な強みの解説を行いました。次回は各ユニットの役割の説明を通してより詳細にその強さに迫っていきたいと思います。

 ※カード画像は全て©SEGAです。