俺のランクを超えて行け

JⅣの金欠ぼっち、量産機好きがいろいろ考察したりする、と思う。Twitter:@ryousankizuki_s

パズズカウンターはバグじゃない

 昨日はなかなか寝付けなくて、マコの夢見れませんでした。非常に辛いです。今回は、Ver1.4EX2からエラッタによりできなくなるコンボ「パズズカウンター」について思うところがあるので話したいと思います。

 
 まずはコンボの説明から入りましょう。「バーンカウンター」の現行テキストには、「相手の効果によってダメージを受けたとき」という発動タイミングの指定があります。これはダメージを受ける対象を指定していないため、相手のユニットが相手の効果でダメージを受けたときでも発動可能です。元々「肉焼き当番ピクシー」でも発動することが確認されていたのですが、Ver1.4で新要素「ウィルス」が追加されたことにより評価が一変します。ウィルスによるダメージは対戦相手の効果により対戦相手のユニットがダメージを受けるため「バーンカウンター」が発動できるうえ、「パズズ」が送りつける「ウィルス・灼」は自分のターンに能動的に発動タイミングが満たせるため、ドローのついた10000の全体パンプとなります。このコンボが「パズズカウンター」です。
 
 この現象が発見されてから、一時話題になりました。中には、「バグ」として騒ぎ立てる人もいましたね。コードオブジョーカーwikiの「バーンカウンター」のページを見れば確認できます。しかし、「パズズカウンター」がバグでないことはすぐにわかります。何故なら、先ほど説明した通り「バーンカウンター」のテキスト上には何の不備もなく、書いてある通りのことが起きているだけだからです。確かに、カウンターといいつつダメージを受けるのがコンボを使われた相手だけという納得しがたいところはあるでしょう。しかし、それを批判するのであれば「カードデザインに問題がある」というべきではないでしょうか。
 
 そして、TCGプレイヤーの立場から言わせてもらえばこの程度のことはよくあることです。プレイヤーが発見したゲームをデザインする側が認識していなかったテキストの穴をついたようなコンボ、というのはある程度のカードプールが増えたTCGにおいては起こりうることでそれを見つける面白さもあります。個人的には、ようやくCOJも成熟したTCGになってきたなぁ、という感じに好意的に受け取っていました。発見された直後は少し流行りましたが、それもしばらくして沈静化し環境を荒らし回るようなこともなく、強いコンボの一つに落ち着いた印象でしたね。
 
 ですが、ここにきて急に「バーンカウンター」のテキストが修正されることが発表されました。現在上位環境ではそうそう見かけるといった話がないにも関わらず、です。僕は、これを非常に残念に思います。僕にとってこの修正は、「パズズカウンター」をバグだと騒ぎ続けた人たちの影響によってもたらされたものなんじゃないかと感じられるからですね。
 
 COJの位置付けは、ゲーセンでできるTCGです。デザイナーが予想しないようなコンボを見つけるのはTCGの醍醐味の一つで、古いカードをどうにかして活かそうと探求するのはとても楽しいことだと思います。その楽しさが潰されてしまうことが僕はとても悲しい。「パズズカウンター」は全盛期の「光明メフィスト」のように環境を荒らし回る理不尽さがあったわけでもありません。環境に顔を見せた時期に修正が発表されるのであればまだわかりますが、それは少し前のことでかなり時期外れです。流石に理不尽ではないでしょうか。そして何より僕が危惧しているのは、「嫌いなカードをごねれば下方される」という前例になってしまうことです。上位環境を荒らし回るカードであれば、ゲームバランスに関わるので下方するのは当然のことでしょう。しかし、そうでないカードを下方するのは理にかなっていないと思います。
 
 以上の理由から、僕は「バーンカウンター」のエラッタにはあまりいい思いがありません。たとえカードゲームとしてデザイナーが想定していなかった動きをしたとしても、後になってからこういう形で調整を入れるのはよくないです。最後にもう一回、声を大にして言います。

パズズカウンターはバグじゃない」